2015年5月10日日曜日

アイコン変えました


 これまでTwitter,Flickr,本Blogで使っていたアイコン,星とロボットが描かれており,結構気に入っていたのですが,この度新しくすることに決めました.

 と言うのも,従来のアイコンはフリー素材のため,私の他にも使用されている方をお見受けし,せっかくだからオリジナルのアイコンを作ってしまおう!と思い立った次第です.
 また,まさかのプログレス補給船の事故により,以前から死ぬほど楽しみにしていたバイコヌール宇宙基地見学(こちらについてもBlogを執筆予定)が延期になってしまい,フラストレーションを創作にぶつけたかった,という理由もあります^^;

 さて,新しいアイコンのご紹介です.


 新しいアイコンの狙いは下記4つです.
①LEGOと宇宙開発,というイメージが伝わる.(パッと見,ブロックが飛んでいて背景は地平線?と伝わる)
②エネルギア社(旧コロリョフ設計局)を知ってる宇宙ファンはニヤニヤできる.
③ロシア語を読める宇宙ファンはもっとニヤニヤできる.
④上記①,②,及び私のLEGO作品を知っている人には「ロシア宇宙機のLEGOを作り始めた初期の人間です(※1)」という意味が読み取れる.

 ②のエネルギア社とは,ロシアのソユーズ宇宙船や人工衛星,宇宙ステーション等を設計・製造する会社の事で,その源流はソ連時代の旧コロリョフ設計局(OKB-1)に遡り,ロシアの宇宙開発を支えてきました.

 コロリョフ設計局は,ソ連時代に設計技師長コロロリョフが率いたミサイルの開発・製造部局でしたが,やがてコロリョフの本来の目標だった宇宙開発に傾倒し,ソ連,及び世界の宇宙開発を牽引することになりました.(人類史上初の人工衛星や宇宙船の打ち上げ,無人月探査,現在に繋がるソユーズ宇宙船の開発や宇宙ステーションの開発など.)

 (尚,飛行機の分野でしたら,ミグ設計局やツポレフ設計局,スホーイ設計局等が有名ですね.⇒設計局のロゴ


 新しいアイコンはエネルギア社(旧コロリョフ設計局)ロゴマークのオマージュとなっています.エネルギア社ロゴの大きな円は地球,彗星のような黒丸はスプートニク1号(人類史上初の人工衛星)を表しています.

 また,③のロシア語については,コロリョフが残した名言「Дорога к звездам открыта = 星への道は開かれた」となっており,この言葉は今もソユーズ宇宙船の組み立て棟に掲げられています.

 ④については,スプートニク1号をLEGOで表現することにより,「ロシア宇宙機のLEGOを作り始めた初期の人間です(※1)」という意味合いを込めています.


● 試行錯誤の過程 


 次に,せっかくなのでアイコンを試行錯誤する過程をご紹介しましょう.

 LEGOの要素を入れ込むこと,及びエネルギア社ロゴのオマージュとすること(設計局ロゴのオマージュとすることは,Twitter宇宙クラスタ某氏の影響を受けました)についてはすぐに決まったのですが,その後さまざまな試行錯誤がありました.


 A,BはLEGOとエネルギア社ロゴの組み合わせを探った物です.どうやらスプートニクの部分をLEGOにしたほうが収まりは良さそうです.このブロックのスプートニク,私は勝手に「ブリックニク」と呼んでいます.(だから何だという話ですが^^;)

 アイコンが小さく表示された際もLEGOであることが伝わるよう,地球の輪郭の一部を切り取り,コロリョフの名言をあしらったものがCです.
 アイコンとしての見やすさ,強調したい要素,全体のバランスを試行錯誤し,名言を隠し味的な要素として盛り込むこととした物がDとなっており,こちらが最終的な形となりました.

 色についても試行錯誤を重ねました.


 Aは従来私が使用していたアイコンに近い色彩で,若干赤錆のイメージも入れてみました.Bはソ連国旗風味ですが,目がチカチカするので断念^^; Cは青い地球の輪郭,LEGOのイメージカラー赤を取り込み,白との三色でロシア国旗風味にしてあります.Dは私が好きな色のうち,白い背景に映えそうな色を選びました.

 Twitter宇宙クラスタの皆様からの貴重なご意見,及び自分の好みを精査した結果,最終的にDを採用することとなりました.
 (尚,Dの色彩については,バイコヌール宇宙基地見学の際に嬉しい発見がありました!これにつきましては,基地見学記事執筆後のお楽しみという事で^^;)

 以上がアイコン決定までの流れとなります.
 貴重なご意見,着想を下さったTwitter宇宙クラスタの皆様,そしてエネルギア社とLEGOブロックに,この場を借りて御礼申し上げます.

 ここまでお読み頂き,ありがとうございました.m(_ _)m


※1)LEGO IDEAS(LEGOの製品化提案を行うサイト)を見ていると,最近ようやくロシア宇宙機を組む人が増え始めたかな...と感じています.これまではほぼ全てがシャトルやアポロ等,アメリカの宇宙機でした.(もちろんアメリカ機も好きですが^^)
 これは最近ISSへの人員輸送にソユーズが活躍している事も理由の一つだと思いますが,提案モデルの中には明らかに私が組んだモデルの影響を受けた物もあり,嬉しいです!